

情報技術の革新により、誰もが自分の考えや思いをオープンにできる時代に突入しました。素人でも簡単に扱えるソフトウェアの普及によりホームページやブログ、さらにはフライヤー・同人誌・書籍・電子書籍などに至るまで、誰もが手軽に情報を発信できる時代になっています。
その情報を発信するにあたって、無視できないのが「フォント」です。
フォントの選択一つで紙面やページの印象が変わるので、ブランドイメージを大切にする大手企業ほど、特にフォントには気を使っています。
今回は有名ブランドが採用しているフォントを7種類取り上げ、それぞれのフォントの特徴をご紹介していきたいと思います。
1. Avant Garde Gothic
Avant Garde Gothic(アヴァン・ギャルド・ゴシック)はアメリカのデザイナーHerb Lubalinが雑誌「Avant Garde」のロゴとしてデザインしため、このような名が付けられました。
一見、オーソドックスな「サンセリフ体」に見えます。フォントウェイトやイタリックの有無、ボールドの有無などによって与える印象は随分変化します。しかし、どのバリエーションでもオーソドックスさこそが失われることはなく、このフォントを使用したブランドに「安心感」「安定感」「信頼感」を与えてくれます。
根性強い人気があるこのフォントは、多くのデザイナーによって使用されています。Avant Garde Gothicを使用しているブランドの代表格は、adidasやakb48です。
2.Myriad
Myriad(ミリアド )はサンセリフの欧文書体です。視認性の高さで定評があるFrutiger(フルティガー)をベースにし、1990年代に作成された比較的新しいフォントです。
新参者であるMyriadが「フォント7選」に選んだ理由は、なんといっても有名企業の採用度の高さ。中でも世界レベルでトップクラスのブランド力を誇るAppleがコーポレートフォントとして採用した影響は絶大です。開発元のAdobeはもちろんのこと、Google のGmailの「ail」部分、高級車を生産するロールス・ロイスもMyriadを採用しています。
■Adobe Acrobat Reader(Myriad同梱)
3.Helvetica
Helvetica(ヘルベチカ)は「最も有名なサンセリフの欧文書体」とも、「欧文フォントの王様」とも称されるフォントです。街中の看板からWebに至るまで、あらゆるシーンで見かけるフォントです。
その特徴は「簡素」「落ち着いている」「説得力に富む」「力強さがある」と表現されます。「簡素」であるがゆ故に幅広い汎用性を持ち、「落ち着き」「説得力」「力強さ」を求めるブランドに好まれるフォントです。
詰めて組んでも、空けて組んでも様になるHelveticaが、無印良品、エビアン、BMW、ネスレなど錚々たる有名ブランドに採用されていることからも、その人気の高さは明らかでしょう。
4.Futura
Futuraは1925年前後にドイツのPaul Renner(パウル・レナー)によって制作された欧文書体です。Futuraとは、ラテン語で「未来」を意味する単語です。
Helveticaと同様にFuturaも欧文書体の定番中の定番とでも表現すべき存在です。その最大の特徴は幾何学的(ジオメトリック)デザインです。様々なウェイトが取り揃えられていて、ウェイトが異なることで与える印象が変わってくるのもこのフォントの特徴です。
5.Axis
Appleフリークは「Appleの日本語サイトで何のフォントを使ってるの?」と気になるところです。そして行き着いたのが「Axis」フォント。Appleが採用したことで一躍有名になった日本語フォントです。
とにかく読みやすい「可読性」がその特徴です。元は『AXIS』という雑誌専用で作られたこのフォント。現在ではAppleの他にも、Wii(任天堂)、ポーラ化粧品などがAxisを採用するに至っています。
■AXIS
6.Akzidenz Grotesk
Akzidenz Grotesk(アクチデンツ・グロテスク)は19世紀に誕生したとも言われる、有名なサンセリフ書体です。Helveticaと非常に似たフォントで素人目には区別がつきにくいのも事実。ただ、よく比べるとHelveticaに比べ下部の丸みが控えめで、スマートな印象が強いフォントといえるでしょう。
他にもAkzidenz Groteskは身近なところで沢山使われています。マクドナルド、テレビ朝日、R25などがブランドロゴにAkzidenz Groteskを利用しています。スタンダード(Helvetica)なようで、ちょっと違う。フォントで違いを見せたい時に利用されるのかもしれませんね。
7.Copperplate Gothic
「気品」「高級感」「エレガント」な印象を与えてくれるデザインのフォントです。「小さなヒゲ」と「正方形に近いフォルム」が特徴で、上記のような品格を備えると同時に、ロゴとして使用した時の「視認性・可読性の高さ」が、ブランドのロゴタイプに用いられる理由かもしれません。
Copperplate Gothicをブランドロゴのフォントに使用しているブランドとしては、DEAN & DELUCAが有名です。
まとめ
以上、「Apple・Adobe・Googleの意外な共通点!有名ブランドが使用しているフォント7選」でした。どのフォントも強烈な個性や、主張があることがおわかり頂けたと思います。フォントの個性や主張が、ブランドに価値を付け加え、ブランド価値の確立に寄与しているのです。

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