

Zenfoneシリーズは2014年の登場以来、格安のわりに高性能なコスパ抜群スマホとしてその知名度を上げてきました。ASUSと言えば、自作PC界ではその名を知らない人はまずいないPCパーツのトップメーカであり、技術力には定評があります。一方ユーザーサポートはというと、自己責任が前提の自作PCパーツですので、「売りっぱなし」感は否めません。スマホであるZenfoneに対しても、よくも悪くもその影響が垣間見えます。ここでは、そんなZenfoneシリーズのメリット、デメリットをご紹介いたします。
メリット
Zenfoneシリーズには新進気鋭メーカ製らしい勢いや斬新さが感じられ、技術陣が自由に創造している印象を受けます。メリットは、そんなところから起因しているものが多いように感じます。
1.ZenUIが搭載されている
ノーブランドの格安機を除き、Android機は製造メーカ独自のUI(ユーザーインターフェイス)を備えているものがほとんどです。中でもZenfoneシリーズに搭載されている”ZenUI”は、使いやすいと評判です。特筆すべきは、「片手操作モード(画面を4インチ相当に縮小)」があること。私は、片手操作のしづらさから大型スマホにあまりいい印象を持っていませんが、この機能があれば気にならないです。
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2.デザイン
Zenfone2は、持ちやすさを考え背中に丸みが付いています。実際に手に取るとよくわかるのですが、手のひらにフィットする感じです。大型画面スマホにありがちな「手に持て余し感」があまりないのは、このデザインのおかげでしょう。カラーリングは黒などの落ち着いたもの、ピンクやブルーと多彩ですが、どれも違和感なくカジュアルな感じです。一方、最新のZenfone3は高級感満載で手堅くまとまった印象を受けます。

この丸みが見た目にも絶妙
3.音量調節
音量調節ボタンが背面にありますので、普通に持った状態(画面をこちらへ向けた状態)で、人差し指で音量調整ができます。大型スマホの場合、音量調節ボタンが横にあると押しにくいですよね。その点、これはよく考えられています。zenfone3では、この部分が指紋センサとなっています。

これは便利です!
4.デュアルSIM搭載
SIMが2枚入る機種があります。仕事用とプライベート用のスマホを持ちたいけど、2台持ち歩くのはちょっと…という方は是非ご検討を。一方に通話付SIM、もう一方にデータ通信専用SIM、といった使い方もできます。
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1台2役!
5.幅広い価格帯、充実のラインナップ
Android機には一般的に言えることかもしれませんが、ローエンド機からハイエンド機まで多数のラインナップが揃っており、価格重視or性能重視、ユーザーは自分のニーズにあったものを選ぶことができます。ハイエンド機は10万近くしますが、2~3万円の機種が中心で、全体的に見るとリーズナブルな価格設定です。
ASUS ZenFone Shop
格安SIMと組み合わせると、コスパはかなり高いです。また、ローエンド機でもそんなに安っぽさを感じないところも、Zenfoneの大きな特長です。
デメリット
格安スマホメーカからのイメージ脱却を狙っていると思われ、最新のZenfone3はかなりのハイスペック化がなされ、価格もそれ相応になってきています。ただ、製品とは裏腹に、そういった動きに追従できてないところも垣間見えます。ユーザー目線にいまいち立てていないというか、なんとなく「玄人向け」感が否めません。デメリットはそういうところに集中しています。
1.意外と高い
以前は安価でコスパ最強クラスだったZenfoneシリーズですが、新機種発表の度に、だんだん高くなってきている感があります。最新のZenfone3 Deluxeと、とにかく高価なイメージがあるAppleの最新機種、iPhone7plusを比べてみると、こんな感じです。(価格はいずれも公式サイト掲載のものです)
機種 | 価格(税別) |
Zenfone3 Deluxe 256GB | 89,800円 |
iPhone7 plus 256GB | 107,800円 |
Zenfone側がだんだん値上がりしてきている感は否めません。もはやこの程度の差だと、ブランドイメージや知名度でiPhoneを選ぶユーザも少なくないでしょう。ただ、Zenfoneの性能や機能が向上してきていることも事実であり、今やZenfoneに、極端な安さを求める時ではないのかも知れません。
2.故障が多い?
特に、タッチパネルが反応しなくなる事例が多いみたいです。Zenfoneユーザーは、フロントガラスが割れてバキバキになっているiPhoneが、平然と使えている姿を見て驚くとのこと…
ASUS、ZenFone 3を9月28日に国内発表https://t.co/LMIZUZq0eW
やっとだ。ASUSの日本向け端末はサポート悪いのがネック。
店員さん情報だとタッチパネルが反応しなくなる故障が多いらしくて、iPhoneのバキバキに割れても使えているののを横目に— 火龍 (@karyu2016) September 6, 2016
iPhoneがいとも簡単に割れすぎってのもあるんですけどね。
2.サポート体制
「スマホが壊れた!」なんて事になったとき、皆さんはどうしますか?
メーカーのサポートに頼る方がほとんどかと思いますがASUSのサポート体制は大手と比べると至らない点も多く、ちょっとしたトラブルになることもあるようです。
2‐1.同意なしに修理?!
故障の多さは良サポートでフォロー!と思いきや、サポートがあまり良くないとの評判です。ネットを探すとたくさん出てきます。中にはこんな恐ろしいものも。
Asusのサポートは、前回3ヶ月で壊れて、四週間待たされて、私のせいにされ7万請求されたトラウマがまずいから、いっそどこか別のとこで修理見積もりだしてもらいたいな。
— ちょー (@ChoJ) June 28, 2016
内容を見る限り、Zenfoneのサポートではない(PCパーツなど)かも知れませんが、同じメーカですからやることはそんなに変わらないかも…
2‐2.玄人向け?
こんな意見もあります。
はじめてZenFone絡みでASUSのサポートチャットしたけど、対応は早くてやることを明確に答えてくれたので個人的には良いと思う。
ただ、3大キャリアに慣れた人に「端末を初期化してください」とかいうとやり方やバックアップの説明に大変で評価も悪くされがちになるんだなと思う。— ふっけん (@fukken_z) July 12, 2016
自己責任が大前提の自作PC用パーツメーカの体制から、まだまだ脱却しきれてないということでしょうか。なにしろ相手は老若男女なスマホユーザー。「初期化ってなに?」って方もいるかも知れません。逆に考えれば、コンピュータ関係に詳しい方でしたら、わかったもの同士で話が早くていいとも言えますね。
4.画面下のタッチキー
画面下のタッチキー(バックキー、ホームキー、履歴キー)にバックライトがない機種があり、暗闇で見えないので使いづらいです。さらに、バックキーと履歴キーが端すぎて指がつる、という意見も…。購入を検討されている方はご注意下さい。よく使うものですから、ストレスが溜まるかもしれないです。

この3つのキーのことです。
5.プリインストールアプリが多すぎ
ZenUIは便利と評判なのですが、プリンインストールアプリが90くらいあり、不要なものも多いとの意見があります。
https://lovely-1.net/zenfone2-1/
こんなページがあるくらいですから、買ってきたらまずアプリ削除、というユーザーが多いのでしょうか。一昔前のメーカー製パソコンみたいですね。
まとめ
Zenfoneシリーズのメリット、デメリットについてご紹介しました。Zenfoneシリーズの性能が着実に向上しており今後が楽しみですが、サポート体制をはじめとして、製造元のASUS自身がZenfoneの成長について来れてない印象を受けます。ASUS自身が一般向けのメーカになれるかどうかで、Zenfoneの将来が決まりそうですね。
格安SIMとセットで「入門用スマホ」で売り込まれている姿をよく見かけますが、どちらかというと、トラブルに対応できる方向けのスマホだと言えます。
おまけ
ASUSのZenfoneを使うなら格安SIMがおすすめです。
ASUSのZenFoneがセットで購入できるMVNOをご紹介いたしますので興味のある方は、ぜひ一度見てみてください。
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