

近年よく耳にするIP電話や格安SIMという言葉ですが、耳にしたことはあっても実際にどういったものか分からないという方がほとんどです。
格安SIMとは何か、IP電話とは何かを確認しながら、スマホの通信費の節約方法を見ていきましょう。
IP電話とは? 音声通話との違いとメリット/デメリット
そもそもIPとは、『インターネット プロトコル』の略称で、IP電話とは文字通り、インターネットの回線を利用した通話のことです。IP電話とひとくちに言っても、種類が2つに分かれます。
- LINEやFacebookメッセンジャーなどを通した、アプリ同士でやり取りができるもの、
- 050番を使った電話番号を持つことができ、通常の通話と同じようなやり取りができるものがあります。
LINEは、国内の普及率80%を超えています。LINEの利用者が増えている理由は、正にIP電話を利用した無料通話と、メッセージ交換が手軽にできる便利さにあるでしょう。メッセージの交換も、SMS(ショートメールやCメールなど)とは違い、送信料が無料なので、お金を気にせずに家族やお友達とコミュニケーションが取れますね。
しかし、050番を使ったIP電話は、まだまだ広く知られていません。050番を使ったIP電話のメリットとデメリットを音声通話との違いと併せて説明いたします。
IP電話と音声通話の違い
IP電話とは何かが分かったところで、次は音声通話について見ていきましょう。音声通話とは、070番、080番、090番からはじまる電話番号を使った通話ができることです。
音声通話の回線は、インターネットを使う回線とは別のものです。というのも、回線の一部を独占して電話をつなぐ仕組みになっているのです。そのため、災害などの緊急時に電話がつながりにくくなってしまうのです。
一方IP電話は、インターネットの回線を使っているため、複数の回線が入り混じっている中で通話をしています。災害時にLINEなどのSNS(ソーシャル ネットワーキング サービス)が大いに役立つのは、複数の回線が用意されているためなのです。
IP電話のデメリット
IP電話は複数の回線が入り混じっている中で通話を行っているため、通話の品質が音声通話に比べて落ちてしまいます。通信環境によっては、衛星中継のように時差が生じることがあります。
また、IP電話ではかけられない電話があります。0120からはじまるフリーダイヤル、0570などのナビダイヤル、117などの3桁ダイヤル、110番、119番などの緊急電話番号が使用できませんので、注意が必要です。
IP電話のメリット
通常の音声通話に比べると品質が落ちてしまうIP電話ですが、品質が若干落ちる代わりに、通話料がとても安いというメリットがあります。LINEなど、SNSやアプリ同士での通話であれば0円であることがほとんどのようです。
050番が持てるIP電話でも、通常の音声通話よりも比較的安い料金設定がされているため、多く電話を利用する方でも安心です。
大手携帯電話会社(au、ドコモ、ソフトバンク)の回線を使って電話をかけると約20円/30秒かかってきますが、IP電話に切り替えると、IP電話の種類にもよりますが平均的で約20円/1分と、半分の料金で通話することができます。
IP電話と格安SIMでスマホがお得に持てる!
IP電話を使う事で、通話料が通常の音声通話と比べ安くなることが分かったところで、格安SIMとは何か、そして格安SIMと併(あわ)せると、どのようにスマホが安くなるのかを確認していきましょう。
格安SIMとは? 格安SIMの仕組み
格安SIMとは、大手携帯電話会社からMVNO(仮想移動体通信事業者)が通話やモバイル通信の回線を借り入れることで、低価格帯にて通話、インターネットのサービスが利用できるSIMカードのことで、大手携帯事業より価格をおさえ、ユーザーへ提供しています。
SIMの種類はMVNOによってさまざまで、インターネットのみ使えるSIMカード、インターネットと電話ができるSIMカードなどがあります。
代表的な格安SIMに、ワイモバイル、UQモバイル、楽天モバイルなどが挙げられます。格安SIMは、スマホとセットで購入するものと、SIMのみ購入できるものがあるので、自分の利用用途に合わせた購入のしかたをすると、よりお得になりますよ。
大手携帯電話会社と契約している方の平均月額利用料は約7,020円/月と言われています。格安SIMに乗り換えると、月々の支払が平均1,587円/月なので、月々5,433円もお得になります。
IP電話と格安SIMの併用
格安SIMに乗り換えることで、月々の支払いが安くなることが分かりました。IP電話と格安SIMを併用すると、月々の通話料がよりお得になります。
IP電話の通話料金は、通常の音声通話の半分です。普段、1ヶ月でどの程度電話をかけているか確認をしてみるといいでしょう。IP電話を取り扱う業者の中にも、IP電話のかけ放題を取り扱うところがあるので、たくさん電話をかける人は、IP電話のかけ放題を利用することで、より低価格でスマホを持つことが可能です。
IP電話でお得にスマホを持つならコレ! オススメのIP電話サービス
格安SIMとIP電話をかけ合わせることで、よりお得にスマホを持つことができることが分かりましたが、たくさんある格安SIMとIP電話の中で、どの格安SIMを使ってどのIP電話を使えばいいのか分からないものですよね。
そこで、格安SIMとIP電話を併せ持つ、『TONE』というお得なMVNOをご紹介します。
TSUTAYAのスマホTONEのススメ

出典:https://tone.ne.jp/product/
TSUTAYAとフリービット社が提携し、新しく生まれたTSUTAYAのスマホ『TONE』は、月額基本料金1,000円でAndroidスマホを持つことができます。月額基本料金たったの1,000円で出来ることは3つあります。
- インターネットの使い放題
- 〇〇@tone.ne.jp のメールアドレスの取得
- 050番のIP電話の取得
TONEのプランは、基本料金1,000円のプランしかない、シンプルな料金設定のため、050番のIP電話のプランを選んだり、追加料金を支払う必要がありません。
TONEのIP電話の通話料金は、TONE同士、および提携先IP電話への通話は0円、国内携帯電話宛は21円/1分、国内固定電話宛では4.3円/1分と、比較的安い料金設定です。
たくさん電話をかける方向けに、IP電話のかけ放題オプションも月額700円で提供しています。1ヶ月に30分以上電話をかけられる方は、かけ放題オプションを追加すると、お得ですよ。
TONEのIP電話のデメリット
TONEのIP電話のデメリットは、他のIP電話と同じように、ナビダイヤル、フリーダイヤル、3桁ダイヤル、緊急電話番号が使えない事と、回線の状況によっては、音声に遅延が発生することがあることの2点です。
TONEでは、緊急電話番号が使えないIP電話の改善策として、GPS機能を利用して、最寄りの施設(警察署や消防署)の固定電話へ発信することができます。
TONEのIP電話のメリット
TONEのIP電話は基本料金の中に含まれているため、追加料金が発生しません。そのため、1,000円の基本料金のみで、IP電話が使えます。
IP電話はLINEのようなアプリを使ったIP電話とは違い、電話番号が取得できるため、相手方にも電話番号が表示されますので、通常の音声通話と同じように、ビジネスの場での利用も可能です。
LINEの無料通話やメッセージサービスを、ご家族やご友人とのやり取りに利用し、IP電話は仕事上のやり取りに利用するなど使い分けることで、通話料が安くおさえることができます。
まとめ
IP電話とは何か、IP電話と音声通話との違いをメリット/デメリットと併せて確認してきました。IP電話は格安SIMと併せて使うことで、もっとお得にスマホを持てるようになります。
特に、格安SIMのTONEでは、基本料金の中にIP電話が含まれているため、追加料金なしですぐにIP電話を使うことができます。
他にもIP電話はたくさんあります。オススメ以外にも、自分のライフスタイルに合ったIP電話を見つけて、お得にスマホライフを楽しみましょう。

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