

新年度や誕生日など、一定の区切りの時期を迎えると、子どもは『自分もそろそろスマートフォンを持ちたい』と考えるようになりますが、逆に親御さんは子どもにスマートフォンを持たせるタイミングに迷ってしまうものです。
最近は夫婦二人で働く家庭が増えています。
そのような家庭では、お子様との連絡手段としてスマートフォンを与えるというケースもありますが、特に必要性を感じていない家庭においては、お子様にスマートフォンを使用させることに不安感を抱いてしまっても決して不思議ではありません。
そのような親御さんにおすすめしたいのが、スマートフォンの『見守り機能』です。
今回は、お子様にスマートフォンを使用させる際に便利な『見守り機能』について色々とお話ししていきたいと思います。
きちんと法律を理解していますか?
18歳未満のお子様がインターネットを使用していく中で何らかの被害に遭わないようにするため、平成21年度から『青少年インターネット環境整備法』がスタートし、平成29年6月には『改正青少年インターネット環境整備法』が成立しました。
この法律ではお子様にインターネットを使用させる際に親御さんが果たすべき役割として二つの事柄が明記されています。
具体的には、『お子様がインターネットを正しく利用できるための教育を行う』、『フィルタリングなどの設定によって子どもがアダルトサイトなどにアクセスする回数を極力少なくする』の二点です。
改正青少年インターネット環境法においては、『フィルタリング』のレベルを上げることによってお子様がアダルトサイトにアクセスできないようにするといった内容が含まれています。
また、スマートフォンを販売する側に対しても利用者の年齢確認を行わせるようにしたことにより、契約者の名前が親の名前になっていたとしても、そのスマートフォンをお子様が使用することが分かれば、フィルタリングに関する説明を親御さん、あるいは、お子様に行うべきものとなりました。
フィルタリングの設定は親が行うべきであるということと、お子様がスマートフォンで被害に遭わないようにすることを目的とした取り組みが日本全体で実施されているということを頭に入れておくようにしてください。
スマートフォンの見守り機能について
お子様が現在使用しているスマートフォンに危険性についてチェックする際、どのようなポイントに注目すればよいのでしょうか?
ここでは見守り機能についていくつか取り上げていきたいと思います。
・フィルタリング機能
フィルタリング機能とは、お子様がアダルトサイトなどといった、公序良俗に反するサイトにアクセスできないようにするための機能です。
年齢に合わせてフィルタリングのレベルを調整することもできます。
・使用できる時間の設定
5時間以上のスマートフォンの使用や、夜8時以降のスマートフォンの使用を禁止するなど、事細かな設定が可能です。
これを設定することで、友人とのLINEやスマホゲームに夢中になりすぎて何時間もスマートフォンを使用するという事態を防げるため、『スマホ依存』の回避にもつながります。
・承諾なしにアプリのインストールや、使用をできないようにする
アプリをインストールする際に自動的に『リクエスト』を送信して、親御さんからの承諾がないとそのアプリをインストール・使用できないようにする機能です。
これにより、お子様が誤って誤って有料アプリをインストールしてしまうこともなくなり、無駄な出費を回避できます。
・GPS機能
登下校時や塾に行き来する時などに使用することで、お子様の現在の居場所が分かるようになっており、防犯目的として使用する際にも便利です。
ここまでご紹介したもの以外にも、防犯ブザー、インターネットのアクセス履歴の閲覧、歩きスマホを禁止する機能、個人情報の流出を防ぐ機能、卑猥な言葉の入力を通知する機能、連絡が取り合える人を予め決めておく機能など、便利な機能が満載です。
見守り機能を使用するには?
見守り機能を使用したい場合は、現在の携帯電話会社との契約にオプションとして付け加えるか、あるいは、Google Play、App Storeなどからダウンロードすることで使用できます。
最近では、格安スマホを取り扱う会社においても見守り機能を用意するところが増えてきました。
ここでその例をいくつかご紹介したいと思います。
●SoftBank
・あんしんフィルター
アダルトサイト、有害アプリによる被害を防げるため、安心してお子様にスマートフォンを持たせることができ、さらにオプションサービスの利用により、スマートフォンを使用できる時間帯の設定、インターネットの検索履歴のチェック、お子様の居場所のチェックもできるようになります。
●docomo
・あんしんフィルター for docomo
アダルト系のサイトのようなお子様に相応しくないページへのアクセスや、有害アプリのインストールを防ぐための機能で、Wi-Fiで通信する際にも使用できます。
・アクセス制限サービス
あんしんフィルターと同様、お子様に相応しくない出会い系サイト、アダルトサイトの閲覧を防ぐことができます。
・イマドコサーチ
GPS機能により、お子様の現在の居場所を好きなタイミングでチェックできます。
お子様が迷子になった時や、学校や塾などが終わった後に真っ直ぐ家に帰ってこないことが多いお子様をお持ちの親御さんにおすすめです。
●au
子ども向けスマートフォン『miraie f』には、初期状態でフィルタリング機能、インストールできるアプリの制限、防犯ブザー、スマートフォンを使用できる時間の制限、GPS機能などのお子様の見守りを目的とした機能が備わっています。
・あんしんフィルター for au
このサービスを利用することにより、アダルトサイトや、有害アプリのインストールによる被害を防ぐことができます。
・安心ナビ
登下校の時や、塾に行く時や家に帰ってくる時などに使用すれば、すぐにお子様の現在の居場所が分かります。
●mineo
・ジュニアパック
セキュリティ、フィルタリング機能のみならず、勉強時に活用できるアプリも加えたことによって、計11個のアプリが利用可能です。
●IIJmio(みおふぉん)
・みまもりパック
ウイルスバスター、i-フィルターがセットになっており、有害サイトや有害アプリによる被害を防ぐといったほか、保護者がスマートフォンやアプリの使用に一定のルールを設けることや、紛失、盗難に遭った時の対策、不適切なサイトへのアクセスを禁止するといったことが行えるようになっています。
格安スマホを取り扱う会社の中には、見守りサービスをオプションサービスとしているところもありますし、Google Play、App Storeではアプリとして提供していますので、スマートフォンを使用するお子様をお持ちの親御さんは一度覗いてみることをおすすめいたします。
終わりに
今回は見守りサービスについて色々と見てきました。
見守り機能を活用すれば、お子様にスマートフォンを使用させることに対する心配事がなくなるものと思われます。
しかし、できることなら、お子様との間でスマートフォンの使用に関する規則を設けて、スマートフォンの適切に使用することを意識させたいところです。
また、長期間使用していく中でフィルタリング機能の強度をコントロールすることによって、インターネットリテラシー(インターネットを活用する能力)をしっかりと習得させ、インターネットが便利な存在となるようにしてあげてください。

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