

「¥650」をキーワードに何かと話題のdocomo新スマホ「MONO」。docomoもいよいよ値下げか?と思われたのですが、実際はそんなことありませんでした・・・通信料込みの月額、端末自体の性能、どちらで見てもなんだか中途半端です。
ここでは、docomo新端末「MONO」のデメリットについてご紹介します。正直なところ、「スマホ慣れしたユーザーとっては、なんのウリもない」ところが、この端末の最大デメリットと言えます。
もくじ |
金銭的メリットなし!
これからスマホを替えようとしているユーザさん、一般的には下記のような感じだと思います。
【前提ユーザー像】
スマホをそこそこ使いこなしていて、一通りの操作は難なくできる。
月額を下げたいと考えていて、機種変更またはのりかえ(MNP)を考えている
通話はするものの、長電話はほとんどしない。
マッチした契約プランに置き換えると、こんな感じでしょうか。
【プラン】
24回払い・2年縛りあり
5分まで通話し放題(回数制限なし)
データ5GB
この条件でMONOが価格的にどうなのか、色々と比較してみます。
月額を下げる目的でのMONOという選択肢は、大間違いだということがわかります。
3キャリア間で月額比較
MONOはdocomoの端末なので、3キャリア間でどうなるか、docomoを軸にいろんな場合を想定してみましたのでご覧ください。プランは上記の通りとします。単純比較するため、各キャリアのオプションサービス等は一切付けていません。
機種 | MONO | iPhone7(32G) | Xperia xz |
---|---|---|---|
docomoで機種変更 | ¥7,587 | ¥8,451 | ¥8,910 |
他社からdocomoへMNP | ¥7,587 | ¥8,667 | ¥8,667 |
auへMNP | —- | ¥6,487 | ¥8,559 |
softbankへMNP | —- | ¥8,010 | ¥8,409 |
MONOは確かに安いと言えば安いですが、その差は¥1,000前後・・・この程度の差なら、スマホ慣れしたユーザーであれば、iPhoneやXperiaに目が行きますよね?私ならそっちにします。
auのiPhone7が異常値とも言えなくはないですが、iPhone7の方が安いとは驚きです。
MVNO(格安SIM)と月額・性能比較
「とりあえず1円でも安くしたいし、MONOでいい!」とお考えのユーザーさんも、中にはいらっしゃるでしょう。
でも、もうちょっと待ってください。安くしたいだけなら選択肢はもっとあります。MVNO(格安SIM)はどうなのか、一例を見てみましょう。通販サイトで端末のみ購入、MVNOと別途SIM契約し自分で設定するパターンです。まったくの初心者には若干、敷居の高い方法ではありますが・・・
対抗馬として、格安SIMスマホの代表格、ASUS社のZenfone3を引き合いに出してみます。
【端末】
Zenfone3 SIMフリー
実売価格: 約¥43,000 (価格.com)
→2年間使用するとして、実質月額約¥1,800/月
【MVNO(一例)】
楽天モバイル 5GBプラン+5分通話し放題(オプション)
¥2,150+¥850=¥3,000/月
合計 ¥4,800/月
となり、Zenfone3+格安SIMの方がMONOより断然安くなります。実は、Zenfone3はMVNOでセット端末として購入するとさらに安くなる場合もあるのですが、ここでは敢えてやめておきます。
さらにダメ押しみたいになるのですが、下記はMONOとZenfone3のスペック比較です。どちらもいわゆる「ミドルレンジクラス」とよばれる部類に入ります。
端末 | MONO | Zenfone3 |
---|---|---|
ディスプレイ | 4.7インチ | 5.2インチ |
OS | Android6.0 | Android6.0 |
内蔵メモリ | 2GB | 3GB |
ストレージ | 16GB | 32GB |
アウトカメラ | 1330万画素 | 1600万画素 |
インカメラ | 490万画素 | 800万画素 |
バッテリー容量 | 2440mAh | 2650mAh |
重量 | 138g | 144g |
数字上のスペックで見ると、MONOが勝っているのは重量のみ。ディスプレイサイズは好みが分かれるところではありますが、総じてZenfone3の方が優れています。特に、ストレージ容量差は大きいですね。
数字上のスペックで全てが決まるわけではありませんが、MONOと同等性能の端末でよいのであれば、安くする方法は他にいくらでもあると言えます。
結局のところ、ハイエンドモデルより圧倒的に安いわけでもなく、同等クラスモデルより安くもないという感じで、中途半端感が否めません。
機能面での物足りなさ
MONOは、通話、データ通信、カメラ、防塵・防水など、スマホとしての最低機能は備えていますが、おサイフケータイやワンセグに対応していません。UIもAndroid標準しか搭載されていません。
スマホをある程度使いこなしているユーザーの目線で見れば、物足りないとしか言いようがありません。
これらの機能を削るに値する月額減が得られるかといえば、それもなく・・・やっぱり中途半端です。
まとめ
docomoの新スマホ「MONO」のデメリットをご紹介しました。
繰り返しますが、単に「安くしたい」という目的で選ぶべき端末ではありません。また、スマホ慣れしているユーザーにとっては正直なところ、個性もなく面白味に欠けます。
性能面はそこそこなのに、「¥650」というキャッチフレーズが、あまり下がらない月額と相まって、逆にチープな印象を与えてしまっており、個人的には購入意欲がわきません・・・
MONOが、docomoからではなくMVNO各社から売り出されていれば、また違った印象だったかもしれないと思うと残念です。

販売店比較早見表
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詳細 |
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