

生活に最低限必要なもの「衣・食・住」なんて言われますけど、現代においては「衣・食・住・『電』」じゃないでしょうか。『電』とはもちろん「電気」のことです。オール電化住宅なんてのが出現してから久しいですし、今の世の中、電気無しの生活なんてありえないです。
とはいえ、「電気代」については節電しましょうくらいで、深く考える機会はあまりないですね。電気は電力会社から売ってもらうもんだし、電気代は結局いっしょでしょ?みたいな感覚です。ところが最近はそうでもなくなってきていて、民間企業が電力事業に参入してきています。ここでは、「ソフトバンクでんき」について紹介します。
ソフトバンクの電気事業
ソフトバンクといえばいわゆる「3キャリア」の一角を成していて、「電気通信事業」(ケータイやネット、電話など)では超メジャー企業ですが、じつは電力供給そのものもやっています。とはいえ、ソフトバンク自身が発電所を持っているわけではなく、100%子会社の「SBパワー」という会社が電力事業をやっています。大雑把な言い方をすると、電力会社を含む別会社が作った電気を一般家庭に流したり、自家発電でできた電気を買いとったりという感じで、電力会社と電力使用先の「仲介」を行ってる感じです。SBパワーのページに事業内容が掲載されていたので引用します。
【事業内容】
- 電力の売買業務および売買の仲介業務
- 発電および電力の供給業務
- 発電に付随する熱エネルギー等の供給業務
- 自然エネルギーによる発電に関する取引および取引の仲介業務
- その他、前各号に付帯関連する業務
いずれは発電所を持つのでしょうか。
ソフトバンクが供給する電気プランの種類
ちょっとややこしいのですが、お住まいの地域によってプランが若干異なっています。私はあまり詳しくありませんが、電気そのものの調達先によっていろいろ事情があるものと思われます。
自然でんき
【対象地域】北海道電力、東京電力、関西電力 各エリア内
「自然」と謳うだけあって、このプランで供給される電気はその大部分が「再生可能エネルギー」を使う発電所からのものとなります。具体的には「太陽光発電」です。CO2排出削減に貢献できるのはいいことです。あくまでも目安ですが、現在の電気代が月々11,000円(東京電力エリア内)くらいであれば、2年間で7800円程度安くなります。月あたりに直すと300円程度なのでそんなに劇的というわけでもないですが、電気という「生活必需品」を得るために、地球を汚してしまわずに済むというところが、人間の業(ごう)が一つ減ったような気がして心地いいですね。
おうちでんき
【対象地域】中部電力、関西電力 各エリア内
上述のSBパワーが電力供給します。発電方法については特に触れられていないようです。あくまでも目安ですが、2年間でだいたい2700円安くなります。これだけだとちょっと寂しい感じなのですが、スマホと一緒に契約するとさらに割引を受けることができます。たとえば、スマホを3回線持つとすると月300円の割引を受けることができ、先の2700円と合わせると、2年間で9900円安くなります。
ソフトバンクでんき
【対象地域】東京電力エリア
正式名称「ソフトバンクでんきbyTEPCO」。TEPCOとは東京電力のことで、このプランは東京電力エリア限定となっています。割引額は最も高く、ソフトバンクの光回線やスマホ契約とひとまとめにすると、2年間で最大144,000円安くなるようです。余談ですが、謳い文句のなかに「電気をたくさん使うほどおトク!」という一節があります・・・子供のころから「電気消しなさい!」と言われ続けて大人になった私にとっては、なんとなく罪の意識がする感じは否めませんが・・・安いのはよいことです。
おうちレスキュー
ソフトバンクでんき以外は、電気料金の割引という目で見ればあまりインパクトがありませんが、「自然でんき」と「おうちでんき」には、2年間限定ですが「おうちレスキュー」というサービスが付いています。
- 水漏れ・配管の詰まり
- 鍵の紛失
- ガラスのひび割れ・補修
の出張料および作業料が2年間無料です。どれもこれも、できれば関わりたくトラブルではありますが、それだけに被ってしまった時はショックですし、緊急事態でもあるのでネゴとかしている暇もないですよね。無料で対処してもらえると、せめてもの慰めになります。ただし、「30分以内の作業に限り無料」「作業内容によっては有料」と小さく書かれております。ご注意ください。
まとめ
簡単ではありますが、ソフトバンクの電気事業内容について紹介しました。これまで、電気代の削減といえば努力マターの「使わない」「消す」一辺倒でしたが、供給元を選ぶという選択肢ができたのは目新しいことであり、よいことです。ただ、上で紹介したように絶対的な減額料自体はそれほどインパクトのあるものではありません。結局のところ、電気の調達先(発電元)は依然として変わりませんから、これは致し方ないところです。
また、各家庭の電気量事情によっては割引率が下がったり、逆に高くなることもあり得ます。導入にあたっては十分な検討が必要です。契約するならスマホやネット回線もソフトバンクにしないと、金銭的にはほとんど意味がなさそうです。

販売店比較早見表
店舗名 |
詳細 |
『おとくケータイ 乗り換えキャッシュバック最高額を保証してくれます |
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ソフトバンクショップ, auショップ, ドコモショップ |
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