

一昔前、ソフトバンクの電波環境は他社に比べて遜色ないと言えるレベルではありませんでした。
しかし、今ではかなり改善され、どのキャリアでもほぼ同じように通話やデータ通信ができるようになっています。
ソフトバンクがなぜ快適に利用できるようになったのか、今回は4つの点に絞って紹介します。
1.プラチナバンド・プラチナバンドLTEの利用
プラチナバンドとは
プラチナバンドとは、遠くまで届き、障害物があっても回りこんで電波を伝えることができる周波数帯域(700~900MHz)のことを言います。
この周波数帯域を利用すると、基地局から遠く離れた地域でも携帯がつながりやすくなり、高いビルが立ち並ぶオフィス街など電波が届きにくかった場所でもつながります。
ソフトバンクが使用している2.1GHz帯や1.5GHz帯は直進性が強く、ビルの合間や山間部では電波が届かない状態が続いていました。
ドコモやauはかなり前からプラチナバンド(800MHz)でのサービスを提供していましたが、ソフトバンクは当初プラチナバンドの割り当てがなく、この点で遅れをとっていました。
2012年からソフトバンクもプラチナバンド(900MHz)の利用ができるようになり、電波状況が改善されてきています。
2016年現在、3G・4G(LTE)それぞれでプラチナバンドが利用できるエリアが順次拡大されています。参照リンク
2.基地局を増やす
ソフトバンクはつながりにくいエリアをできるだけ減らすため、様々な場所に基地局を設置しています。
見晴らしの良い高台に建てたりビルの屋上に建てたりして広い範囲をカバーすると共に、建物の中や地下街などの場所には屋内タイプの基地局を設置し、つながりにくさを解消しています。
また、プラチナバンドの利用によって、一つの基地局がカバーできる範囲が2GHz帯に比べ約3倍に広がっているため、これまで電波が届きにくかったエリアをカバーできるようになってきました。
3.パケ詰まりを防ぐ小セル化
パケ詰まりとは、基地局が混雑し、データ通信がつながりにくい、もしくはつながらない状態のことをいいます。
スマートフォンの利用者が増えるにしたがって、パケ詰まりの問題も増加しています。
この問題を解消するための方策として、小セル化が進められています。
小セル化とは
ひとつの基地局の電波が届く範囲のことを「セル」と呼びます。
基地局は「セル」内にいる携帯電話とやりとりを行ないます。仮にひとつの基地局に通信が集中すると、通信の渋滞、つまりパケ詰まりが発生します。
小セル化とは、基地局を細かく設置し、複数の基地局で多数のユーザーの通信を請け負うことでパケ詰まりを防止する方法です。
この方法は、データ通信量が多い都市部で特に効果を発揮します。
(ソフトバンク公式サイトからの引用)
4.全国各地のイベント対策
ソフトバンクは全国各地で開かれる大規模のイベントにおいて、その対策を行なっています。
通常、そのような会場では通話・通信量が大幅に増大します。
具体的な対策として、イベント会場の周辺に移動基地車を配置したり、「ソフトバンクwi-fiスポット」を設置したりしています。
面白い取り組みとして「気球wi-fi」や「wi-fi忍者」という対策があります。
気球wi-fiは、wi-fi基地局を気球に乗せて数十メートルの上空から通信サービスを提供するものです。
wi-fi忍者は、wi-fiルーターを持った人がイベント会場を歩きまわって快適な通信環境を提供するというものです。
まとめ
ソフトバンクが行なっている電波改善のための4つの取り組みをご紹介しました。
今後も、より快適な通信環境を提供できるよう、つながらないエリアをなくす努力を続けて頂きたいものです。

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